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兵庫県の地震に強い地域|神戸市は地盤が強い・津波来ない?

地震

周りを海と山に囲まれた美しい景観が魅力の兵庫県は地震に強い地域なのでしょうか。

過去に阪神淡路大震災で大きな被害を受けたこともあり「兵庫県の地盤は強いの?」「神戸で津波が来ない場所ってどこ?」といった声が聞かれます。

そこで今回は、兵庫県で地震が起こっても被害が少ないと言われている強い地盤を持つ地域や、地震に強い安全な地域の特徴などをご紹介します。

また、兵庫県で地盤沈下や液状化の可能性があるのかも調査したので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

兵庫県の地震に強い地域の特徴とは

兵庫県といえば1995年に起こった阪神淡路大震災で大きな影響を受けたことが印象的ですよね。

また兵庫県は海にも山にも近いので、地震の被害が出やすいのでは?と心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。

そのためか「兵庫県で少しでも地震に強い地域に住みたい」という声が多く聞かれます。

一般的に地震に強い安全な地域だと言われているのが以下のような特徴です。

  • 活断層が少ない
  • 過去に沼や川でない地域
  • 高台の地域

活断層が少ないとそもそも地震が起きにくいということがわかりますよね。

また、過去に沼や池、川などが広がっていたのを埋め立てた地域では地盤が弱くなってしまい、地震の被害が大きくなることが予想されます。

兵庫県の神戸周辺はこのような埋立地も多くなっているので注意が必要かもしれません。

そして、山のふもとのような高台の地域は、硬い岩盤などを含んだ硬質地盤であることが多いので、地震が起きても揺れにくいと言われています。

そのため兵庫県でも山手は地震に強い地域だと言えるのではないでしょうか。

反対に、地震の被害が大きくなりそうな地域の特徴には次のようなものがあります。

  • 坂の下に位置するエリア
  • 傾斜がきつい土地

坂の下に位置するエリアでは、土地が低く水が集まりやすい特性があるので水害に注意が必要ですし、傾斜がきつい土地では地すべりや土石流などの発生リスクが高くなります。

もちろん地盤や地形も重要だけど、地震に強い建物作りやさまざまな対策などでも大きく被害を抑えることができるよ。

兵庫県では阪神淡路大震災の経験をもとに、地震に強い街作りが進められてきました。

そのため、いま大きな地震が兵庫県を襲ったとしても、阪神淡路大震災よりも被害を大きく減らすことができると言われています。

ネットやSNSでも「過去の経験をもとに、しっかりと備えておけば大丈夫」といった意見が聞かれましたよ。

兵庫県は地震が多いの?

「そもそも兵庫県って地震が多いエリアなの?」といった声も聞かれたのですが、兵庫県は比較的地震が少ない地域です。

実際に兵庫県で暮らしている人からも「兵庫は地震が少ない」といった声が集まっていて、地震が起こりにくいと感じている人が多いようでした。

▼2020年から2024年までの震度別地震回数

震度3以上の地震の回数 全国順位
53回 34位

また、震度別に地震の回数を計測した結果も兵庫県は全国で34位で、地震の回数は少なめだという結果が出ています。

一度、大地震来て、街は生まれ変わってる。次に地震来ても、もう大きな被害はないし何より兵庫は地震のめちゃ少ない国  引用元:X-@ijinkannoneko

そして、何よりも多く聞かれたのが「もし地震が起こったとしても、もう大きな被害は出ないと思う」といった意見でした。

正しい避難方法や地震への対処法を身につけ、慌てずに行動できる人が増えているのも被害を抑えられる要因なんじゃないかな。

兵庫県・神戸市で地盤が強い地域は?

兵庫県で特に地盤が強く、地震で大きな揺れが出にくいと言われていたのが以下の地域でした。

全てを記載するのは難しいので人口の多いいくつかの市を抜粋させてもらいますね。

  • 丹波市・丹波篠山市
  • 三田市
  • 三木市
  • 加西市
  • 加東市
  • 西脇市

(参考1):住所検索ハザードマップ-兵庫県の地震危険度ランキング

上記の地域はいずれも震度6強の地震の発生確率が1%未満と考えられています。

山に近いエリアばかりなので硬い岩盤などを含んだ硬質地盤であることが多く、地震が起きても揺れにくいのではないでしょうか。

神戸に地盤沈下しやすい場所はある?

おしゃれな港町の神戸では地盤沈下を気にする声も多く聞かれるのですが、地盤沈下しやすい場所というのはあるのでしょうか。

そもそも地盤沈下は、粘土層が厚い地域に起こやすいのですが、これは地下水を過剰に汲み上げることによって粘土層が収縮するために起こると考えられています。

大阪・神戸地域では表層より砂礫層と粘土層が交互に堆積しており、最表層の沖積砂層は全体的に緩く堆積している。引用元:地域地盤環境研究所-地盤工学会誌

神戸の地盤の大半は砂礫層と粘土層が交互になっています。

そのため粘土層のみの地盤よりも地盤沈下の可能性が低くなりますが、ある程度のリスクは残ります

地盤沈下の可能性はゼロではないけれど、必要以上に怖がらなくても大丈夫だよ。

六甲アイランドは地盤沈下しやすい?

六甲アイランドは埋め立てて作られた人工島なので、神戸の中では比較的地盤沈下しやすい地域だといえそうです。

ですが、阪神淡路大震災の復興や、その後に建てられた建物については埋立地の影響が出にくいように深く杭を打つようになっています。

もちろん、震災で地盤沈下した場所はきれいに修復されています。

阪神大震災にて、地面は数十センチ陥没しました(埋立地の宿命です)が、マンションは深い岩盤に杭を打っているため、影響は最小限で済みました。倒壊は無く、死者もなく、神戸市内では被害は最も少なかった方と思います。陥没した地面はほぼ修復されていますので、これから住む場合はご心配ありません。引用元:Yahoo不動産-教えて!住まいの先生

「阪神淡路大震災のときは倒壊せず、被害も少なかったと思う」という声も少なくありませんでした。

埋立地と聞くと不安に感じるかもしれないけど、必ずしも地震の被害が大きくなるわけではないのかもしれないね。

ポートアイランドの地盤沈下の可能性

ポートアイランドも地盤沈下の可能性があるエリアです。

ですが、こちらも六甲アイランドと同様に深く杭を打つなどして対策がとられています。

六甲アイランドやポートアイランドだけではなく、埋立地は全国的に地盤沈下の可能性はあるといえそうですね。

兵庫県・神戸市の液状化の可能性

阪神淡路大震災のときは、兵庫県神戸市の広いエリアで液状化が起こったと言われているので、今地震が起こった場合の液状化の可能性が気になりますよね。

国土交通省のまとめでも、阪神・淡路大震災による液状化現象として、神戸市のポートアイランドをはじめ、芦屋市、西宮市の埋立地で多くの被害が報告されている。 引用元:ラジオ関西トピックス-都市の「液状化現象」から知る~どんな土地が安全なのか?

液状化は砂地の地盤で、地下水位の浅い場所で起きやすいとされているのですが、埋立地はこの条件にぴったりとあてはまってしまいます。

そのため、やはり神戸の埋立地エリアでは液状化の可能性は否定できません

ですが、適切な対策を取ることで被害を減らすことができるので安心してくださいね。

ポートアイランドは液状化対策されてるの?

現在の神戸のポートアイランドでは液状化対策として、液状化が生じにくい土砂を利用して埋め立てを行っています

ポートアイランド第2期は、液状化が生じにくい土砂(粒径、土質など)を利用し、埋立を行っています。引用元:神戸市企業進出総合サイト-安全・安心の好立地と地震・津波対策

また、市街地とポートアイランドを結ぶ神戸大橋や港島トンネルは、南海トラフなどの大きな地震にも耐えられるように耐震化が図られているので、交通の手段も確保できるといえそうです。

たくさんの地震対策がされているみたいだよ。

神戸は津波が来ない?兵庫県の津波が安全な場所

兵庫県神戸はすぐ近くに海が広がっているので「津波が来ない安全な場所を知っておきたい」という人は多いと思います。

確かに神戸は港町なのですが、南海トラフなどの大きな地震での津波の対策が、2023年3月に完了しています

対策の具体的な内容としては、防波堤等の補強や津波の想定最高津波水位より高い位置に新たに防波堤を作るなど。

ほかの都市と比較しても、しっかりとした浸水被害対策を行っているようなので安心ですね。

神戸市のHPに載っている津波時も利用できる避難場所の一例をご紹介します。

  • 須佐野中学校
  • 産業振興センター
  • 東灘高校

(参考2):神戸市-災害時の避難所

神戸市では原則として津波発生時は阪神電車より北へ避難するのが推奨されているのですが、避難が困難な人や余裕のない場合には上記の建物の3階以上も利用可能です。

津波時も利用できる神戸市の避難場所があることを知っておくだけでも、いざという時大きな助けになるはずなので覚えておいてくださいね。

兵庫県の活断層の分布|山崎断層はどこからどこまで?

兵庫県には地震の元となる活断層がいくつか走っているのですが、主要な活断層は以下の4つです。

活断層名 位置
山崎断層 県南西部
有馬−高槻断層 県南東部
六甲・淡路島断層 県南東部から
淡路島にかけて
中央構造線断層 淡路島南部

この中でも特に詳しい位置が知りたいという声が多く聞かれるのが山崎断層なのですが、この断層は岡山県美作市から兵庫県三木市まで伸びています。

山崎断層帯主部は、岡山県美作市(旧 勝田郡勝田町)から兵庫県三木市に至る断層帯で、ほぼ西北西−東南東方向に一連の断層が連なるように分布しています。 全体の長さは約79kmで、左横ずれが卓越する断層帯です。引用元:地震本部-山崎断層帯

山崎断層が79kmと兵庫県の中では最も大きな活断層だよ。

三田市に活断層はある?

現在の三田市では活断層はほとんどないとされています

ですが、三田市の北西部にある「大川瀬断層」や「大谷断層」は活断層である可能性もあると言われています。

市域は六甲山系の形成をはじめとする地質的に大きな変動の影響を受けた地域であり、その痕跡が大小の断層となって大地に刻み込まれています。その多くは現在の研究では活断層とはみなされていませんが、市域北西部の「大川瀬断層」や「大谷断層」については活断層である可能性も指摘されています。引用元:三田市-三田市域の断層について

地震災害にはさまざまな要因が重なっていて、被害の大きさは単純に活断層からの距離と反比例するわけではありません。

なので、断層がすぐ近くにあるからといって地震災害の危険性が高いというわけではないですし、反対に活断層から離れているからといって安全性と断言もできません

こういった活断層の研究は日々続けられているので、こまめにチェックして備えておくと安心かもしれませんね。

まとめ

兵庫県で地震に強く被害が少ないと想定される地域や、地盤が強いと言われているエリアなどをご紹介しました。

兵庫県は海や山との距離が近いこともあって、地震の被害が大きくならないか不安に感じますよね。

ですが、兵庫県では震災の経験を生かしたさまざまな地震対策が進められていて、安心して暮らすことができる県へと進化を遂げている様子。

また、地震が起きたときに港町の神戸でも津波が来ない安全な避難場所を知っておくと少し安心です。

この記事を参考にして、大きな地震が来たときのために自分でできる範囲の備えをしておきましょう。

▼参考にしたページ一覧

(参考1):住所検索ハザードマップ-兵庫県の地震危険度ランキング
(参考2):神戸市-災害時の避難所

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