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南海トラフ地震で生き残る大阪の地域|沈む?どこが危ないの?

地震

近い将来起こるだろうと言われている南海トラフ地震。

南海トラフ地震が起こったら大阪が沈むなどといった被害が噂されているので「南海トラフが起こったら大阪のどこが危ないの?」と気になっている人も多いと思います。

そこで今回は、南海トラフ地震が起こったときも生き残ると言われている地域は大阪のどのエリアなのかや、大阪での震度予想、被害想定などを調査しました。

また、南海トラフ地震の際に大阪でどこに逃げるといいのか避難場所なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。

南海トラフ地震|生き残る・安全な大阪の地域は?

日本は世界有数の地震大国ですが、なかでも近い将来起こるだろうと言われているのが南海トラフ地震。

そして大阪は南海トラフ地震で大きな被害を受ける地域として予想されています。

このことからも「南海トラフで生き残る地域は大阪のどのエリアなのか知りたい」といった声が多く聞かれます。

震度6以上の揺れに見舞われる可能性の分布図を参考に、大阪で地震に強いと見られるのが以下のエリアです。

  • 上町台地
  • 吹田市
  • 豊中市

大阪では多くのエリアが30年以内に26%〜100%の確率で震度6以上の揺れに見舞われる可能性があるとされているのに対して、上記のエリアは6%未満と大きな違いがあります。

この中でも地盤の強さに定評があるのが上町台地エリア

上町台地は大阪平野の南北一帯のことで、具体的には大阪市北区の天満周辺、天王寺区上本町、阿倍野区帝塚山、住吉区我孫子までの地域を指します。

南海トラフ地震が発生した場合、5~10メートルの津波が想定されているのですが上町台地は浸水も回避できると言われています。(参考1):大阪市-水害ハザードマップ-⑧南海トラフ地震による津波(平成25年8月公表)

このことからも、大阪で最も地震に強い場所だと言えるのではないでしょうか。

地盤が固く津波からも身を守れる場所という安全面から、上町台地のマンションや一戸建ての資産価値は高めになっているよ。

もっと詳しく大阪の地盤について知りたいという人は以下の記事をチェックしてみてください。

大阪の強い地盤ランキング|地震に強い地域は?

地盤がしっかりしていて揺れに強いとされているエリアや津波が来ても安全だと言われているエリアなどを紹介していますよ。

南海トラフ地震は大阪のどこが危ない?

では反対に、南海トラフ地震が起こったときに大阪のどこが危ないのでしょうか。

大阪はもともと海を埋め立てて陸地を広げた場所が多いため、海水を含んで柔らかい地盤が多く、全体的に地盤が強くないとされています。

その中でも大阪で地盤が弱いと言われているのが以下のエリアでした。

  • 大阪駅周辺
  • 都島区
  • 鶴見区

この中でも大阪駅周辺は、昔田んぼや畑が広がっていたのを埋め立てて陸地にしたエリアになります。

梅田と呼ばれる周辺の土地は、約6,400年前から長い時間をかけて形作られたと言われています。その大きな要因は、いわゆる「梅田粘土層」と呼ばれる縄文時代の粘土層の上に、大阪湾に流れ込む河川のうち、主に淀川が運んだ砂が徐々に堆積したことであり、梅田一帯は低湿地帯となっていきました。今のような綺麗な楕円形の大阪湾になったのは、大阪湾に流れ込む河川の三角州と湾内の海流や湾の埋め立ての結果だそうです。引用元:梅田地区エリアマネジメント実践連絡会-第5弾 梅田ってどうやってできた?

大阪駅の地盤は地下20~30メートルまで粘土層で、地盤が柔らかいと言われているので注意が必要。

梅田の地名の由来が「埋め田」から来たという説は有名だよね。

大阪で液状化しやすい地域

大阪府内で液状化しやすい地域というと海に近いエリアが挙げられます。
大阪ではないのですが、阪神・淡路大震災のときは海に近い神戸市のポートアイランドをはじめ、芦屋市や西宮市などの埋め立て地で多くの液状化の被害が報告されました。
このことを踏まえると、大阪で地震が起きても液状化が大丈夫なエリアは海から離れていて、なおかつ埋め立て地ではない上町台地や平野区だという意見が目立っていましたよ。
また、先述の上町台地は地盤が強いだけでなく、地盤沈下や液状化の心配がいらない大阪屈指の地震に強い地域のようでした。

南海トラフ地震で大阪は沈む?どうなるの?

南海トラフ地震では大阪への影響も大きいと言われていて「大阪は沈むの?」「大阪はどうなるの?」と不安に感じている人も多いですよね。
南海トラフ地震で注意しないといけないのは揺れだけではなく、津波もあります。
この津波が5~10メートルと想定されていて、大阪の上町台地手前のエリアまで広く浸水すると言われています。

この想定から大阪が沈むと言われているんだね。

また、淀川や神崎川、大和川や寝屋川といった大きな河川と海に囲まれていて、市街地の9割が平坦で自然排水が困難なため、浸水の被害は長引きそう。

水害ハザードマップなどを確認して、お住まいの地域がどれくらいの浸水が想定されているのか確認しておきたいですね。

大阪の南海トラフ地震の被害想定

大阪府は南海トラフ地震が起こった場合の被害想定で、最悪の場合は人的被害が13万人、全壊建物は17万9,153棟と発表しています。

これに加えて多くの地域で津波による浸水が想定されていて、大阪市だけで避難所生活者数約53万人に上ると考えられています。

大阪府が各市町村と連携して物資の備蓄を行ってくれていますが、自宅でも食料や水などを備えておくと安心ですよね。

持ち出し用と自宅保管用を分けて防災グッズを備蓄しておくのがおすすめだよ。

大阪の南海トラフ地震はいつ来る?

南海トラフ地震は、南海トラフ沿いのプレート境界で約100~150年周期で繰り返し発生する地震。

政府の地震調査委員会は南海トラフ地震が発生する確率を、30年以内の発生確率は70~80%として発表しました。

地震調査研究推進本部地震調査委員会では、主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔や次の地震の発生可能性を評価し、随時公表している。南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。 引用元:国土交通白書-第2節 地球環境・自然災害に関する予測

もちろん地震がいつ来るかは誰にも分かりませんが、今日明日に起こる可能性も否定できないということです。

まずは地震が起こるかもしれないという意識を持って、準備をしておきたいですね。

南海トラフ地震の大阪の震度予想

南海トラフ地震では大阪の多くの地域で強い揺れが来ると言われていて、震度6強から震度5強程度の揺れが予想されています

しかも、3分間以上の長時間の揺れが続くという意見もあり、阪神・淡路大震災のときよりも強く揺れを感じることになりそうです。

南海トラフ地震の大阪の津波到達時間

南海トラフの地震発生後、どれくらいで大阪まで津波が到達するのか時間が気になっている人も多いと思うのですが、最短で1時間50分で1mを超える津波が大阪市に到達すると言われています。

1時間50分と聞くと長く感じるのですが、この到達までの間にも余震が続くことが予想されるので、のんびりはしていられません。

また、大阪管区気象台がメディアを対象に開いた勉強会では「大阪湾に津波が到達するまでの猶予時間を10~20分程度と発表する可能性があります」という発言もあったとされています。

大阪管区気象台がメディアを対象に開いた勉強会で、担当者の発言が注目を集めました。「南海トラフで巨大地震が起きた場合には、大阪湾に津波が到達するまでの猶予時間を『10~20分程度』と発表する可能性があります」そして、配布された資料には、仮に13時5分に巨大地震が起きた場合の発表例として、「大阪府 到達予想時刻 13時20分」という記載が。地震からわずか15分後に津波が到達するという内容です。 引用元:NHK-災害列島-大阪に津波が10分で来る?南海トラフ巨大地震の前に知っておいて欲しいこと

このように、さまざまな見解があるので、一部の情報を鵜呑みにせず、早め早めに避難を開始しましょう。

津波の高さはどこまで?

南海トラフ巨大地震発生時、大阪府では5~10mの津波が想定されています

大阪市の中でも特に津波による被害が大きいとされているのが以下の地域でした。

津波の高さ
住之江区 5m
此花区 4m
港区 4m
大正区 4m
西淀川区 4m

津波は1mでも巻き込まれると死亡率が100%だと言われています。

津波時も利用できる避難場所を確認しておきましょう。

浸水する地域は?

南海トラフ地震の津波によって浸水する地域は上町台地を除く大阪のほぼ全域です。

先述の通り大阪は淀川や神崎川、大和川や寝屋川といった大きな河川と海に囲まれていて、市街地の9割が平坦なことから浸水の被害は大きくなります。

ハザードマップでどの地域がどれくらい浸水するのか確認しておくと安心かもしれないね。

南海トラフ地震で大阪のどこに逃げる?避難場所

南海トラフ地震が起こったときに大阪市内でどこに逃げるべきか、どんな避難場所があるのかを知っておくことも大切です。

南海トラフ地震では津波の被害が大きいと言われているので、まずは津波が来ない安全な場所に移動することが大切

大阪市では、市立学校や市営住宅等の公共施設などを利用した津波避難ビルや水害時避難ビルが確保されています。

全てご紹介すると数が多いので一部抜粋しますね。

場所
福島区 上福島小学校
福島区民センターなど
此花区 西九条小学校
市営桜島住宅1号館など
西区 堀江中学校
大阪市立中央図書館など
港区 市岡中学校
市営池島南住宅1号館など
大正区 泉尾工業高等学校
市営泉尾第5住宅1号館など
浪速区 もと立葉小学校
市営浪速第6住宅2号館など
西淀川区 柏里小学校
市営御幣島東住宅2号館など
公共の建物はもちろんのこと、民間企業も避難場所として提供してくれているビルがあるので、かなりの数の避難場所が用意されていて心強いですよね。

マンションは危ない?

「南海トラフ地震などの大きな地震の際にはマンションは危ないの?」という声が聞かれます。

これはマンション自体の築年数や、お住まいの階層によっても変わってくるので以下を基準として考えてくださいね。

まずは築年数ですが、1981年6月以降の建築であれば震度6〜7程度の揺れでも倒壊する可能性は低いです。

もし1981年6月以前に建てられているのであれば避難するようにしてくださいね。

そして高層マンションでは倒壊の危険がなかったとしても、長周期地震動によって実際の震度よりもかなり大きな揺れを感じるので、家具が倒れたり、ガラスが割れたりといった被害は考えられます

家具が倒れないように対策を取ったり、玄関まで安全に通れるルートを想定した配置にするなど工夫をしておくと安心なのではないでしょうか。

そして、次に確認して欲しいのがお住まいの階層です。

南海トラフ地震では津波が想定されていて、地域によっては5mもの高さの津波が到達します。

そのため低階層では浸水の可能性がとても高くなっています。

5mというと3階に到達するくらいの高さなのですが、大阪市内ではもともと2〜3m地盤が低いエリアもあるので、念の為5階を目安にするといいのではないでしょうか

新しく建てられたマンションで5階よりも上の階に住んでいれば、必ずしも避難をしなければいけないというわけじゃなさそうだね。

まとめ

南海トラフ地震が発生したときに大阪のどこが危ないのかや、生き残るだろうと言われている地域は大阪のどのエリアなのかをご紹介しました。

津波による浸水で大阪が沈むと言われていたり、広いエリアで液状化するなどと言われていて不安に感じてしまいますよね。

ですが、もしも南海トラフ地震が起きたとしても、安全な避難場所や地震に強い安全な地域を知っておくと少し安心です。

この記事を参考にして、大きな地震が来たときのために自分でできる範囲の備えをしておきましょう。

▼参考にしたページ一覧

(参考1):大阪市-水害ハザードマップ-⑧南海トラフ地震による津波(平成25年8月公表)
(参考2):大阪市-災害に備える

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